【スマホOK】ブログに載せる写真の撮り方をプロが解説。クオリティを今より簡単に上げるコツ
ブログの写真、こだわってますか?
特に商品のレビューや食レポなど、記事を書くときの写真って実はとっても大切な役割を担っています。
もちろん文章も大切ですが、わかりやすい写真がないとその商品の魅力は伝わりきりません。思ってる以上に写真の役割は大きいです。
- きちんとブログ内容に沿った写真を撮れていますか?
- その商品の良いところを伝えられるように心がけていますか?
なんて言われるとハードルが高く感じてしまいますが、実はちょっとしたコツを押さえれば、ブログの魅力をアップさせる写真は簡単に撮ることが出来ます。
高額な機材を使わずとも、スマホのカメラとアプリだけでも十分です。
今回はスマホ1つで簡単に、それなりの記事用写真を撮る方法を紹介します。
はじめまして、ぱつこです。
普段はお仕事として写真を撮っています。今回はヒトデさんに変わって、プロの自分がブロガーさん向けの写真の撮り方を解説していきます。
誰でも出来るのに効果バツグンな設定:写真のアスペクト比、気にしてる?
まず最初に出てくるのが「画像の比率、どうする?」問題。もしかしたら、そもそも気にしたことのない人も多いかもしれません。
今まで意識したことの無い人は、まずはここの設定から見直してみましょう。
結論から言うと、16:9か3:2に設定することをおすすめします。
なぜならスマホで見たときに画像の圧迫感が少ないからです。
iPhoneで撮った写真は基本的に4:3。これをそのまま使った場合、3:2とどのくらい差があるか比較してみます
並べてみると結構違います。4:3の写真を実際に配置してみると、
こんな感じ。PCで見たときだとそこまで違和感がないはずですが、スマホで見ると絶妙に大きめです。
これが3:2だとこんな感じ
どうでしょう。特にスマホから見てる方はかなり印象が違わないでしょうか?
4:3は使っている人も多い比率なのですが、正直3:2か16:9にしてしまった方がスッキリするのでおすすめ。縦幅がいっぱいいっぱいにならずに済みます。
使っている機種や好みによって「3:2」もしくは「16:9」がおすすめですが、「結局どっちがいいの!?」と迷ってしまう場合は、とりあえず「3:2」にしておけば間違い有りません。
何かをレビューするときは必ず「レビュー文章の流れに沿った写真」を撮ることが大切
ブログで商品レビューするときに、写真で一番大事なのは
「しっかり内容に沿って写真が撮れているか、そして載せる事が出来ているか」
ということです。いくらいい写真を撮れたからといって、内容に全く沿っていなければあまり意味がありません。
写真の役割は「装飾」ではなく「文章では伝わりにくい部分の解説」だと思っておきましょう。そうすればより記事の内容が伝わりやすくなります。
ブログに載せるレビュー写真の例
例えば、ワイヤレスイヤホンのレビューをするとして……
いくらレビューの文章が書かれていたとしても、この写真だけがポツンと載っていてもパッと見なんの記事なのかが分かりません。ついでによくやりがちな例ですが、
ただ別アングルから撮っただけの写真を何枚か載せるだけのパターン。これだと、一体その商品をどうやって使うのか・どんな大きさなのかなど、良さが伝わりません。
なので、
かぱっと開けてみたり、
取り出してみたり、
置いてみたり、
大きさがわかるように置いてみたり手に持ってみたり、
どういう仕様になっているか分かりやすい部分を載せてみたり。
このように、実際に動かしてみたり使ってみたりサイズ感を伝えてみたり、ある程度の動きをつけることで初めてそれが一体どんな商品なのか分かります。
こういったときの写真も確かに綺麗であることに越したことはないです。
ただ、画質が良くて見やすい写真がいいのはもちろんですが、レビューの場合は商品の良い部分や機能面を伝える事が優先なので、しっかり文章に沿った写真を載せるほうが大切です!
「レビューに必要な写真がよくわからない」という人におすすめの方法
この記事にどういう写真が必要かわからない……
そんな時は必ず、読み手にどんな部分を伝えたいのかだったり、その商品のおすすめポイントだったりを書き出してから撮りましょう!
箇条書きでレビューしたいポイントを書き出して、そこから必要な写真をピックアップすることで、どんな部分にどんな写真があれば分かりやすいか自分でも把握しやすくなります。
把握しておかないと撮り忘れてしまったり、見返した時に「あれ?なんか分かりにくいな?」なんてなりかねないので、撮影するべき写真をしっかり把握しておきましょう。
ブログ記事に写真を載せる上でやりがちなNG例
実際にやりがちなNG写真例、まとめてみました。 心当たりがある人、ぜひこれから改善してみましょう。
1.文章と関係のない写真ばっかり並べられている
ブログ記事の内容に合ってない写真ばかり載せていませんか……?
食べもののレビューをしているはずなのに横にあるコップがメインになってたり、カメラの作例レビューをしているのにカメラ本体しか写ってなかったり、肝心のものがあまり写ってないパターンもちらほら見かけます。
大事なのはあくまで「レビューしている商品」なので、メインは必ずその商品にしましょう。
2.暗すぎてよく見えない
せっかくの商品写真、ここまで暗いと一体何がなんなのかよくわかりません。
なので補正機能を使って明るくしてみましょう。iPhoneの純正カメラ機能で「露出」の部分を上げてみました。
これだけで……全然違います…………。
写真の明るさって本当に大切。見やすさが段違いです。
3.ゴミやホコリ等が写り込んでいて魅力的に見えない
写真を撮ったときは気がつかないことが多いですが、意外と細かいホコリやゴミが付いていたりする場合があります。
多少なら仕方ないのですが、せっかくなのでホコリやゴミはない方が見栄えもいいです。あと忘れがちなのが手アカや指紋!
後からフォトショップなどで除去することにならないよう最初から拭いておきましょう。これだけで全然印象が違います。
応用編:よりレビュー写真を見やすく撮影する方法
NGな例をいろいろと書きましたが、じゃあどうすればもっとよくなるの?って話になりますよね。
なので、写真をより見やすくするポイントも解説します。
1.商品の周りに余白を持たせて撮ると見やすいよ
例えばこの写真。ドン!
圧倒的圧迫感。
これだと写真いっぱいいっぱいに商品が写っており、余白がないので正直とても見づらいです。
なので、ちょっと余白をつけてみましょう。
このくらい余白をつければかなりスッキリして商品本体も見やすくなるはず。そう、少しの余白で一気に見違えます。
ギリギリまで寄って撮ってた人、ぜひ余白を意識してみてください。それだけでも写真がかなりランクアップするはず!
2.食品の場合、青みや緑みに寄りすぎると美味しくなさそうに見えちゃう
例えばこの写真。美味しそうなカレーの写真なのに色が沈んでいるせいであまり「食べたいな……」という気持ちになりません。
その原因は「寒色に寄ってる」から!
加工アプリでも純正カメラアプリでもどちらでもいいので「色合い」「色温度」「暖かみ」「ティント」「ホワイトバランス」など書かれている部分をいじって温かみのある写真にしてみましょう。
「そう言われてもわからん…」
という人も多いと思うので、今回はiPgoneの純正アプリで実際に補正してみます
「色合い」「暖かみ」の項目をいじると、彩度を上げなくても美味しそうな写真になりやすいです。彩度を上げても美味しそうに見えないっていう人はまずここを気にしてみましょう。
その上でまだ鮮やかさが足りない場合は「自然な彩度」の項目をいじって整えてみましょう。
これで出来上がった写真がこちら!
純正アプリをいじるだけでも、印象を変えることが出来るので、余裕があれば是非やってみてください。
3.背景の色を工夫してみる
こういう写真、かっこいいけど解説には向いてないやつです。
サムネには向いてるんですが、レビューの流れや商品説明に持ってくると肝心な部分が見えづらい場合も。
基本的に背景に色を付ける場合は、商品とかけ離れて、かつ商品が沈まない色の背景にするのがおすすめです。例えばこんな感じ。
こういった色使いは難しい…。という方は
「商品と似たような色を使わない」ことを意識した上で
- 基本的には白背景
- 白っぽい商品の時だけ暗めの背景
にすると失敗しないですみますよ!
4.光は自然光で大丈夫!アプリで見やすく補正しよう
この2つの写真、ライトを使って明るくしているわけではなく日中の自然光で撮影しています。
もちろんライティングをしっかり組んで明るく撮影した方が綺麗には仕上がります。ただ、ここにこだわりだすと、いろいろセットを組んだり自作したり撮影ボックスを買ったりで手間がかかります
プロのカメラマンならもちろんこだわってほしいポイントですが、皆さんはブロガーなので、ここに手間や時間をかけては本末転倒
そんな時は、陽がのぼっている時間帯にとればかなり綺麗に撮影できます。
私自身も朝かお昼に窓辺に白いテーブルや厚紙を置いて撮影し、その後アプリで補正することが多いです。
100点の綺麗な写真より70点でも伝わる写真を撮ろう
写真は綺麗であることに越したことがないのは間違いありません。
私自身、写真の仕事やライターの仕事をするときは一眼を使用して撮影しています。
ただ、ブロガーさんの場合は必ずしもそこまでは必要ないと思っています。特にブログで収益を上げたい方にとっては、ブログは写真の美しさを競う場では無いからです
写真の美しさを追求し続けるのではなく、60〜70点でも伝わる写真を意識してみてください。
そうすれば、きっと今までよりブログの内容をしっかり伝えられる記事になるはずですよ。